諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
「いいんですか?」

「お前に行き先を任せた俺が馬鹿だった」

 その言葉に、じわじわと歓喜が膨れ上がってくる。

「やったー!」

 私は子供のように手を上げて喜んだ。

「本当に、単純なやつ」

 信号待ちで車を停車させた理人さんが、ハンドルに突っ伏しながら顔だけをこちらに向ける。

 私にとって理人さんと遊園地に行くのは夢が叶ったようなものだもん。今までのデートだってどれも忘れられないくらい素敵な思い出ばかりだけど、この願いはさらに特別なのだ。

「理人さん、お揃いの耳飾りもつけましょうね」

 私が告げると、理人さんの顔からすっと表情が消える。
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