LOVE or DEATH 愛し愛されデスゲーム
 それを聞いた荻野さんは、「はっ」と鼻で笑い飛ばした。


「また正義のヒーロー気取り? それで叩かれてるって知らないの?」


 もちろん知っている。今や私に対するコメントは、そのことばかりだ。


 だけど忘れてはいけない。正義は必ず勝つ。世間は、自分の正義を振りかざして戦うのが何よりも大好きなのだ。


 結果は即、グラフに現れた。


 先ほどまで1位を独走していた荻野さんのグラフがどんどんと小さくなっていき、まだ少しずつではあるものの私のグラフも盛り返している。


「お邪魔しました、荻野さん」


 あなたが二階堂さんを想う気持ちは本物だったと思う。


 もし歯車がうまく噛み合っていれば、私たちは誰もこんなひどい思いをしなくて済んだのかもしれない。


 だけど現実として、あなたは自分のエゴのために多くの人を傷つけすぎた。


 そして私だって、こんなところで死ぬわけにはいかないんだ。
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