LOVE or DEATH 愛し愛されデスゲーム
「「イベント?」」


「左様でございます。『愛するふたりは24時間一緒♡LOVEでヤングな手錠イベント』でございまして……」


「いや、最悪のネーミングセンスだな」


 すかさず九条くんがツッコむ。


「私もそれは常々思っております……。とはいえ、こちらのゲームの参加者にお二人が選ばれた事実に変わりはありません。これより24時間、どうぞ素敵なLOVEを育んでくださいませ」


「……え?」


 本当にろくな説明もなかった。ただ、そうお祈りされた2分後には、九条くんと私は1メートルにも満たない鎖がついたピンクの手錠で繋がれていた。


 手錠をはめにきたのは仮面をつけた男。九条くんと私の必死の抵抗もスルリとかわし、機関銃で狙われ続けるイかれた館からはすぐにでもおさらばしたいと言うように、窓から身を投げ出て行った……。
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