嘘恋のち真実愛
征巳さんのお母さんは、いきなり核心に触れた。想定内の質問ではあるけれど、心がギクリと動く。
征巳さんを見る。彼は私に微笑んでから、こちらを見ているふたりに向き合った。彼の態度は堂々としている。
「もちろん、そのつもりで紹介させてもらっている。付き合いはまだ一か月くらいと短いけれど、彼女と家庭を築いていきたいと思っています」
「まあ、たった一か月で結婚を決めたの? よく考えた?」
「もちろん」
「ゆりかさんのお父様はなにをされている方ですか?」
いきなり話題が私の父に移ったが、慌てない。征巳さんの考えたシナリオにあった質問をされたからだ。心の中で、来た!と身構えたが。
「私の実家は長野で……父は市役所の職員をしています」
「そう。普通の公務員なのね」
普通の……にどういう意味が込められているのか、真意をはかりかねた。質問は続く。
「征巳は、ゆりかさんのどこを好きになったの?」
まるで私には、好きになる要素など見当たらないと言われたように聞こえた。投げ掛けられる質問を聞くだけで、自信をなくしそうになる。
だけど、落ちかけていた私の心を彼があげた。
征巳さんを見る。彼は私に微笑んでから、こちらを見ているふたりに向き合った。彼の態度は堂々としている。
「もちろん、そのつもりで紹介させてもらっている。付き合いはまだ一か月くらいと短いけれど、彼女と家庭を築いていきたいと思っています」
「まあ、たった一か月で結婚を決めたの? よく考えた?」
「もちろん」
「ゆりかさんのお父様はなにをされている方ですか?」
いきなり話題が私の父に移ったが、慌てない。征巳さんの考えたシナリオにあった質問をされたからだ。心の中で、来た!と身構えたが。
「私の実家は長野で……父は市役所の職員をしています」
「そう。普通の公務員なのね」
普通の……にどういう意味が込められているのか、真意をはかりかねた。質問は続く。
「征巳は、ゆりかさんのどこを好きになったの?」
まるで私には、好きになる要素など見当たらないと言われたように聞こえた。投げ掛けられる質問を聞くだけで、自信をなくしそうになる。
だけど、落ちかけていた私の心を彼があげた。