嘘恋のち真実愛
征巳さんは、早い時間から営業しているカフェにいた。何時の便かも教えてもらっていないから、のんびりコーヒーを飲む時間があるのかも謎だ。
店内に入った私の姿を捉えた彼は、手をあげた。私服の彼を見るのは久しぶりで、目を細めて挨拶を交わす。
なぜか眩しく見えてしまったから……。
「おはよう。朝ご飯は、食べてきた?」
「おはようございます。はい、食べてきました。それよりも、もう当日なんですから、どこに飛ぶのか教えてくださいよ」
「せっかちだな。はい、これがゆりかの分」
苦笑いする彼から渡されたチケットを受け取り、記載を確認する。行き先は新千歳空港だった。
手が震える……。
「北海道ですか?」
「うん、一泊だから札幌と小樽くらいしか行けないけど」
「うわっ、札幌! 小樽!」
「その反応はどう受け取ればいい? 喜んでくれている?」
「はい! 北海道に行きたかったので。あ、でも……」
続けようとした言葉をのみ込んで、口を手で押さえる私に征巳さんは「でも、なに?」と聞く。
行けるのはうれしけど、征巳さんと楽しめるのかな……と思った。でも、うっかり本音を言ったら、彼は不機嫌になりそうだ。
店内に入った私の姿を捉えた彼は、手をあげた。私服の彼を見るのは久しぶりで、目を細めて挨拶を交わす。
なぜか眩しく見えてしまったから……。
「おはよう。朝ご飯は、食べてきた?」
「おはようございます。はい、食べてきました。それよりも、もう当日なんですから、どこに飛ぶのか教えてくださいよ」
「せっかちだな。はい、これがゆりかの分」
苦笑いする彼から渡されたチケットを受け取り、記載を確認する。行き先は新千歳空港だった。
手が震える……。
「北海道ですか?」
「うん、一泊だから札幌と小樽くらいしか行けないけど」
「うわっ、札幌! 小樽!」
「その反応はどう受け取ればいい? 喜んでくれている?」
「はい! 北海道に行きたかったので。あ、でも……」
続けようとした言葉をのみ込んで、口を手で押さえる私に征巳さんは「でも、なに?」と聞く。
行けるのはうれしけど、征巳さんと楽しめるのかな……と思った。でも、うっかり本音を言ったら、彼は不機嫌になりそうだ。