嘘恋のち真実愛
「まったく、新婚夫婦はしかたないな……仲が良いのはいいことだけど、社内では周囲のことも考えて、行動するように。特に征巳は部長として、しっかりね」
「わかってる、悪かった」
「申し訳ございません……」
「うん」
やっとここから動き、エレベーターに乗ることができた。副社長は数分で下に戻ってきたと思っていたが、数分ではなくもう少し時間は過ぎていた。
どうやら私たちはふたりだけの世界に入り、時間の感覚がなくなっていたようだ。新婚だからといえ、浮かれすぎなのでは……。
営業部に入ると、ほとんどの人が出勤していて、みんなが一斉に私たちを見た。
どうしたのだろうと注目に怯む。
「あー、来ましたー! 良かった!」
「部長までお休みなのかと思いましたよー」
「電話しても出ないから、心配したんですよ」
安堵した表情で、みんなが口々に話し出す。いつもよりも来るのが遅い私たちを心配していたらしい。
征巳さんはポケットからスマホを取り出して、着信を確認する。
「ごめん、気付かなくて悪かった」
「すみません、ご心配をお掛けしまして……昨日お休みをいただいたので、元気になりました」
「わかってる、悪かった」
「申し訳ございません……」
「うん」
やっとここから動き、エレベーターに乗ることができた。副社長は数分で下に戻ってきたと思っていたが、数分ではなくもう少し時間は過ぎていた。
どうやら私たちはふたりだけの世界に入り、時間の感覚がなくなっていたようだ。新婚だからといえ、浮かれすぎなのでは……。
営業部に入ると、ほとんどの人が出勤していて、みんなが一斉に私たちを見た。
どうしたのだろうと注目に怯む。
「あー、来ましたー! 良かった!」
「部長までお休みなのかと思いましたよー」
「電話しても出ないから、心配したんですよ」
安堵した表情で、みんなが口々に話し出す。いつもよりも来るのが遅い私たちを心配していたらしい。
征巳さんはポケットからスマホを取り出して、着信を確認する。
「ごめん、気付かなくて悪かった」
「すみません、ご心配をお掛けしまして……昨日お休みをいただいたので、元気になりました」