嘘恋のち真実愛
征巳さんがキリッとした表情でデスクに行くのを見届けてから、私も自席に座る。昨日休んだ分、メールがたまっていた。まずは、そこから処理していこう。
その後、退社するまで私たちは業務以外の話をしなかった。
休日の昼前、結婚後初めて私たちは『Kenアイランド』に行った。征巳さんが店長にちゃんと報告したいというからだ。
「おっ、いらっしゃいませー。どちらに座る?」
「カウンターで」
「どうぞー」
店長はいつも明るいが、今日はさらに明るいというか超元気だ。なにか良いことがあったのかな?
珍しく小声で、征巳さんに聞く。
「無事結婚したんだよね?」
「ああ、ほら」
こちらが報告する前に聞いてくれたから、話しやすい。征巳さんが左手を掲げるので、私も同じように左手を見せた。
どちらの薬指にも昨日嵌めたばかりの結婚指輪が輝いている。
店長は「おおっ!」と手を叩き、いきなりの大声が店内に響く。私は、人差し指を口に当てて「しー」と伝えるが、いつものテンションになった店長に効き目はなかった。
その後、退社するまで私たちは業務以外の話をしなかった。
休日の昼前、結婚後初めて私たちは『Kenアイランド』に行った。征巳さんが店長にちゃんと報告したいというからだ。
「おっ、いらっしゃいませー。どちらに座る?」
「カウンターで」
「どうぞー」
店長はいつも明るいが、今日はさらに明るいというか超元気だ。なにか良いことがあったのかな?
珍しく小声で、征巳さんに聞く。
「無事結婚したんだよね?」
「ああ、ほら」
こちらが報告する前に聞いてくれたから、話しやすい。征巳さんが左手を掲げるので、私も同じように左手を見せた。
どちらの薬指にも昨日嵌めたばかりの結婚指輪が輝いている。
店長は「おおっ!」と手を叩き、いきなりの大声が店内に響く。私は、人差し指を口に当てて「しー」と伝えるが、いつものテンションになった店長に効き目はなかった。