俺から逃げられると思うなよ
「えっ! え!?」

「俺もキスする」

「し、しなくていいよっ!」



この状況でソファに座っていることなんて出来ず、私は立ち上がった。

なんで彼らが私なんかに絡むのかは分からないけれど。


きっと、からかっているだけだよ!



「お母さんに電話してくる!」



恥ずかしさを隠すように、私は携帯を持って階段へ向かう。



「電話ー?」



千秋くんの声が聞こえる。


私は振り返る。

そして3人に向かって。



「今日から再び、お世話になるんで!」



自然と笑顔がこぼれる。



「それって……」



神崎くんの言葉をさえぎる。



「これからもよろしくお願いします!」



今日からまた、この家で過ごしたいんだ。

この3人と一緒に。


だから、お母さんに報告しないと。


私の思いが伝わったのか、笑顔でいっぱいの3人。
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