ロストラブレター
自分の部屋に戻り、スマホを片手にベッドに寝っ転がる。
帰ってきてから直ぐにお風呂に入ったのでまだ見れていないLINEのトークをチェックする。メッセージが来ているのは、麗と咲子と私の3人のグループと、遥からだった。
遥とメッセージのやり取りは普通にしているが、ほとんどは私からなので遥からメッセージが来るのは珍しい。
不思議に思いトーク画面を開くと、『今日、部屋行くね』の一文だけが送られてきていた。
(珍し〜、遥がうち来るなんていつぶり?)
こちらも『OK』の一言だけ送信し、麗と咲子のトーク画面へ移った。
それからたったの5分後のことだった。
「つかさー、遥君きたよー」ドアの外から聞こえたお母さんに「部屋に入っていいよって言ってー」とすぐさま返す。
内心、「はやっ」と思ったが同じマンションのお隣さんなのだから、既に家に帰っていれば早いのは当たり前。
(あれ、でも)
私は文字を打つ手をピタリととめた。
スマホを胸の上に置き、天井を見上げて今日聞いた会話を思い出す。
たしか、黒瀬先輩と本屋じゃ…?
『ながと』と本屋に寄るって言っていたが、遥の事じゃないのかな。
遥の苗字は『長門』だし、同じサッカー部の後輩だからてっきり遥のことだと思っていたが、違うのだろうか。
そんなに長風呂したつもりはないので、本屋に寄るならもっと帰りが遅くなると思っていたが、案外男同士の買い物は秒で終わるものなのかもしれない。
帰ってきてから直ぐにお風呂に入ったのでまだ見れていないLINEのトークをチェックする。メッセージが来ているのは、麗と咲子と私の3人のグループと、遥からだった。
遥とメッセージのやり取りは普通にしているが、ほとんどは私からなので遥からメッセージが来るのは珍しい。
不思議に思いトーク画面を開くと、『今日、部屋行くね』の一文だけが送られてきていた。
(珍し〜、遥がうち来るなんていつぶり?)
こちらも『OK』の一言だけ送信し、麗と咲子のトーク画面へ移った。
それからたったの5分後のことだった。
「つかさー、遥君きたよー」ドアの外から聞こえたお母さんに「部屋に入っていいよって言ってー」とすぐさま返す。
内心、「はやっ」と思ったが同じマンションのお隣さんなのだから、既に家に帰っていれば早いのは当たり前。
(あれ、でも)
私は文字を打つ手をピタリととめた。
スマホを胸の上に置き、天井を見上げて今日聞いた会話を思い出す。
たしか、黒瀬先輩と本屋じゃ…?
『ながと』と本屋に寄るって言っていたが、遥の事じゃないのかな。
遥の苗字は『長門』だし、同じサッカー部の後輩だからてっきり遥のことだと思っていたが、違うのだろうか。
そんなに長風呂したつもりはないので、本屋に寄るならもっと帰りが遅くなると思っていたが、案外男同士の買い物は秒で終わるものなのかもしれない。