俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
あぁ…ファンデーションが剥げたって、なずなは怒ってるのか。



…そんなに怒ることか?

ハゲとるやないかいぃぃっ!って連発するほど。




しかし、複雑な乙女心をあーだこーだとやかく言ってはいけない。

それは、恋い焦がれる相手に攻め立てられ捲し立てられる俺。という状況を造り出す。

ファンデーションがハゲたばかりに。



「ご、ごめん…化粧、直してこいよ」

「…はぁ?!そんなんで済ます?!そもそも何で私におペン攻撃する?おかげでファンデーションもチークもハゲとるやないかい!」

「え?何でって…だって、そんな恐い顔して…!」

「恐い顔?…恐い顔だからおペン攻撃したってか!おまえの恐怖心に振り回されて、これ、ハゲとるやないかい!」

「き、恐怖心じゃねえよ!そ、そんなに薫を追い詰めなくたっていいじゃねえか!」

「はぁ?だからおペン攻撃すんのか!あぁ?…おまえが元カノ庇って、私のファンデーション、ハゲたやないかい!ハゲとるやないかいぃぃっ!」

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