俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
だからか、『伶士、カトレア会で英語出来るようになったもんね?』と、覚えたての英語で母さんがリラとの会話を勧めていた。



『ま、My name is Reishi…』



たどたどしい英語は、通じたのはよかったが…。



『Hi! Reishi! l'm Lira!……Magandang hapon!Kumusta ka? 』



…ん?ん?何?

途中から何語?

そこで会話は途切れてしまった。

後程の話では、どうやらタガログ語だったらしい。



だなんて、思い出があった。




『…それに、リラはどちらかといえば向こうの顔だったよ。日本人っぽくない』

『なーんだ』

『…何で、おじさんとなずなが何か関係あるかもって思ったの』

『陰陽師の世界、そんなに広くねえだろ。恐らく。ただそれだけ』

『…なんだ』


単にそんな理由?

ホントに直感でモノを言ったんだ。瞳真くん。

お騒がせだ。



でも、音宮陰陽事務所の社員、なずな。

関係ないことは、ないだろうと思う。

なずなもハーフばりの掘りある顔してるけど…昔の記憶のリラと比べたら、おもいっきり日本人だよ。


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