俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
煙を吐いた次に出るその声は、哀れむ心情が垣間見えるようで。
過酷な運命?
拠り所?
聞いているこっちも痛む感覚を何となく抱えながら。
「泣きたくても甘えさせてくれる人もいない、何のワガママも言わない、おまけに兄弟子の剣軌は厳しいし…なずなは、いったい。どこで、悲しみ吐き出して甘えるんだろうねぇ…?」
「さ、さぁ…」
質問を投げ掛けられたような気がして、相槌してみるが。
ジロッと睨まれ、ママの欲しい反応はこれじゃなかったのか!なんて思い、一歩怯んでしまう。
睨み一発やられてしまった。
煙草の灰を手元の灰皿に落としているのが、目に入る。
「あの子…レスラーのマスク被ったまま戦い続けてると、そのうち壊れるよ。…そこがアタシの心配どころでさ?」
「レスラーのマスク?」
「………」
どういう意味なのか、いまいちピンとこなくて眉を潜める。
この人、言い回し方が回りくどくてわかりづらい。
なずながマジでレスラーのマスクを持っているのか?なんて一瞬本気にしてしまった。