俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
なずなが向いた方向とは…エントランス奥の地下に繋がる階段だ。
「結界って…」
「現場は地下階だ」
「あ!…ちょっと待て!」
駈け足で進むなずなの後を追う。
っつーか、どんどん行くな!突っ走るな!
何をそんな強気で…!
《『強気』が専売特許だからな?》
《強気の仮面を被っているっていう例え話もわからないのかい》
…レスラーマスクの意味がわかった。
それは、強気の仮面。
…いや、なずなは本当に強いと思う。
腕っぷしとかじゃなく、メンタルも。
こんな過酷な運命背負ってもなお、弱音を吐かずに、その持っている強さで、人を護ろうとするんだからな。
俺だってそんなことはわかってる。
強気の仮面とは、すなわち。
戦闘体勢の仮面。
だから、レスラーのマスクか。
自分が前に出て、ブチ当たって戦い抜くためのもの。
自分がどんな状況であれ、例え…相手が誰であれ。
どんなに危険だろうとも。
ママがそれを『強気の仮面』と表現したのは…こいつ、相当無茶してるんだろう。
《死ぬんじゃないよ!》
その為なら…自分を省みずに。