俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~

そして、笑いかけられる。



「…また、幸せでいられるように、頑張らなくちゃね?」



…その言葉の意味は、よくわからなかったけど。



人って、みんな。

幸せを探しているんだ。



その探す方法は、様々で。

不器用に仮面で自分を隠してみせたり、仮面を被っているように、思わせたり。



だけど、その幸せのカタチだって、様々だと思う。

どんなカタチをしているかわからないから、探すんだろうし。



…だけど、俺は探すよりも。

気付けばそこにある、小さな幸せをも大事にしたい。

手の届く範囲にあるモノから。





「お待たせしましたー!醤油ネギでーす」



すると、そこでラーメンもお持ちした店員さん現れる。

スープの香ばしい薫りが…食欲そそる。



とうとう来たぞ、濱岡屋。

なずなも忠晴をも唸らせる、このラーメン。



目の前に置かれたラーメンを見て思う。



何?この大量の油。

パスタみたいな太い麺。

豪快なチャーシューとネギ。



でも、美味しいんでしょうよ…!

幸せ…!




「い、いただきます!」

「どうぞ。慌てないで」




まずは、ひとつ。

そこにある、何気なく普通だけど。

唯一無二の幸せのカタチ。












★★★★★★mission4 eNd★★★★★★★
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