千景くんは魔法使い


ここには様々な種類のプールがあり、スライダーにさざ波。くるくると回っている流れるプールには、浮き輪を持った人たちがたくさん浮いていた。

「ねえ、花奈。洞窟行ってみようよ。中に滝あるらしいよ」

「そうなの?」

小さな子でも安全に遊べる場所も多いので、泳ぐのが得意ではない私でも楽しめるものがたくさんあった。

「やっぱりカップル多いね」

「桃ちゃんは彼氏と行かないの?」

「うちの彼氏、日焼けするの嫌なんだって。男なのに乙女か!って感じだよね」

「美意識が高くていいんじゃない?」

「美意識じゃなくて、出不精なだけだよ」

桃ちゃんとそんな話をしながら、プールサイドを歩いていると、「おーい、桃園たち!」という声がした。

視線を向けると、そこにはクラスメイトの男子がふたり。職場体験で一緒になった男の子たちだった。

< 118 / 166 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop