闇の中の太陽
『美蘭ちゃんよろしく仲良くしようね』


『…はい』

『ちょっと美蘭〜もっと愛想良くしなさ
いよぉ〜』

『いいじゃん。その分おまえに興奮するじ
ゃん。ギャハハ』

『も〜う。そんなこと言ってぇ〜早速するの〜?』

『なに?もう誘ってんの?いいぜそんな
女、嫌いじゃないぜ。寝られると思うな
よ〜』

『あはは、じゃあ〜いこ〜』

あぁ、なんでこの人達は子供を前にしてそ
んな事が言えるんだろう。

しばらくして隣から母とその男の気持ち悪
い声が聞こえてきた。

もう、嫌だなぁ。うちは築年数が古くて壁が薄いからその声が丸聞こえなんだよね。

いままで何回思ったことか。

母と男の人達は暴力とその事しか興味が無いのだろうか。

いや、うちだけか。

こうして、また母は何回も飽きずに同じ事を
やっていた。男の方も最初のうちは、人が良さそうに接していたけどすぐ殴るようになってきた。
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