闇の中の太陽
そう言って、母にもバチンっと頬を叩かれる

そんなこと一言も言われた事無いのに。

あいつが100%悪いのに。

正論を言っただけなのに。

そう思いながら、悔しくて唇をぐっと噛む

しばらくすると、カチッとライターに火を
つける音が聞こえた。

私の体は無意識のうちに震えていた

『あっれ〜なに怖がってんの』

男が私が震えているのに気づいてニタニタ
笑いながら言ってきた。

『…なにするんですか』

いけない。言葉まで震えそうだ。

『なにっておまえがあまりにも親に対する
態度がなってないから、ちょっとばかし痛
い思いをしてもらおうと思ってさ』

そう言ったのを合図に、ニタリっと笑って
タバコに火をつけた。

『おら、腕を出せ』

『………』

『出せよ!』

グイっと腕を引っ張られる。

『…っ』

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