イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
「はぁ……俺が冷たいんじゃなくて、丸山さんが熱いんだよ。熱あるじゃん」
「……な、い」
「あるよ。なんでこんなになるまで……今日はもう寝てな」
『嫌だ』
そんな気持ちは強いのに、身体が思い通りに動かなくて相良くんに支えてもらったまま。
声も思うように出ない。
「部屋行くから」
相良くんの落ち着く声が耳に届いて。
私は彼に体を預けることしかできなかった。
「38.7、だいぶ高い」
部屋のベッドに横になりながら、測り終わった体温計を相良くんに差し出すと、ため息混じりにそう言われた。
迷惑かけちゃった……と落ち込んでいると、慌ただしい足音が遠くから聞こえて。
それが次第に大きくなってきたと思ったら、バンッと勢いよく部屋の扉が開けられた。
「純恋ちゃん、大丈夫?!」
この声は……宗介さんだ。
ゆっくりと目線を動かすと、焦った顔の宗介さんが見えた。
……相良くん、宗介さんに連絡したんだ。
このまま家に帰らされちゃうのかな。
みんなに何の恩返しもできないまま、逆に迷惑かけて……最悪だ。