一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「ごちそうさま。本当においしかった」
「いえ」
食事も終わり、専務が食べ終わったお弁当を片付け、専務室を後にしようとした。
「松永さん」
「なにか?」
仕事の指示だろうと、私は専務に問いかける。
「今週の土曜日、また誘っていい?」
「え?」
まさかプライベートな話だとは思わず、私は驚いて専務を見た。
「また真由ちゃんとも遊びたいなって」
表情を変えることなく、手をデスクの上で組んでいる専務の顔を見て、私はどう返事をすべきかわからなかった。
今日の朝も、真由に「まなくんと遊びたい」そう言われたばかりだ。
しかし……。
これ以上、真由が専務に懐き、そしてまた別れがきたら、その時のほうがショックが大きいだろう。
下手に楽しい思い出や、優しさは残酷なだけだ。