一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
私は髪を緩くアップをし、ジーンズに、黒のサラリとしたシャツを着ると、薄手のロングカーデを羽織った。
久し振りに服を気にした自分に、少しの自己嫌悪を覚え、小さく息をはいて鏡に映る自分を見つめた。
どこに行くにせよ、デートでもないし、真由と遊ぶため。
そう自分に言い聞かせると、私はいつもの大きなトートバックに真由の着替えやお茶を詰めると家を出た。
自宅から2分ぐらいのところにある公園は、土曜日ということもあり、大きな公園ではないが、数組の遊ぶ親子の姿があった。
家族で遊ぶ姿や、休みであろうお父さんと遊ぶ子やいろいろだ。
私もよくここに来るが、こうして真由を探すのは初めてだった。
きょきょろと周りを見渡すと、幼児向けの複合遊具の上で遊ぶ真由を見つけた。
「真由ー」
私がそう呼ぶと、真由はクルリと振り返り小さな滑り台の上から手を振る。
そうして、滑り台を勢いよく滑った先には、専務が待ち構えていて滑ってきた真由を抱き上げた。
その光景が、あまりにも嬉しくて、本当はずっと本心はこうして真由にパパがいて欲しかった。
そう思う気持ちをなんとか押し殺した。