一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「咲綾、急にごめん」
誰もが許してしまいそうな柔らかな笑顔に、私もつい頷いてしまい慌てて言葉を発した。
「前もって連絡ぐらいしてください」
「だって、先に言ったら断るだろ?」
クスリと笑いながら、真由に「ねー」と笑いかける。
「そうよー」
真由も、よくわかっていないのだろうが嬉しそうに笑う姿に、私はもう何も言うのをやめた。
「じゃあ、行こうか」
「え? どこに?」
専務は真由を下におろすと真由と手をつなぎいだ。
「ママも」
そういうと真由は私の手を握りしめる。
少し気まずい思いで、真由を真ん中に手をつなぐ。
どこからみても幸せな親子にしか見えないかもしれない。
でも違う……。
そんなことが頭にちらつくが、そんなことなど微塵も思っていないだろう専務は真由をみた。