一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
3人で建物からでると、真っ青な空が広がっていた。
イルカショーを楽しみにしている真由の為に、時間を確認した後、真由が食べられそうなファミリー向けのお店を選んで中に入る。
真由は大好きなお子様セットにキラキラと目を輝かせた。
「すみません。こんな子供向けなところで」
専務ならいつも高級なところや、落ち着いた店に行くだろう。
子供連れな上に、こんなファミリー向けな所など来ることはないはずだ。
「いや、水族館も久しぶりに来ると楽しいよ」
綺麗な所作で食べる専務に、普通のハンバーグが高級に見える気がした。
私は真由のハンバーグを食べやすい大きさに切りながら、疑問に思っていたことを勇気をだして聞いてみようと思った。
「あの……。どうしてこんなに良くしてくれるんですか?」