一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています

「なにこれ……」
私の家のポストに、一目見て隠し撮りとわかる私の写真や、新聞だろうか切り貼りされた『こんなに愛してるのに」そう書かれた紙が散乱していた。
そこには、こないだ真翔さんが送ってくれた時の写真もあった。

ガタガタと身体が震えるのがわかり、私はその場に座り込みそうになるり、真翔さんが支えてくれる。

「咲綾の家のポストで間違いない?」
静かに問われ、私はただ無言で頷いた。

「車乗ってって。真由ちゃんが起きるといけない」
そう言って私を車の助手席に乗せると、真翔さんは何軒か電話をしているようだった。
すぐに交番からだろうか、警官が数名きて真翔さんと話をしながらその現場を調べていた。

私にもいくつか質問をしたあと、警官は帰っていった。
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