一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「いろいろありがとうございました」
少し声が震えた気がするが、なんとかそう言葉を発すると私は車を降りようとした。
「やっぱり無理」
そう聞こえた声に、私は迷惑をかけすぎたのだと、更に気持ちが落ち込む。
「本当にご迷惑を……」
「違う。このまま帰らせれない」
真面目な顔で言われたその言葉の意味が解らず、私は真翔さんに視線を向けた。
「当面必要なものまとめてきて。俺の家に行こう」
「俺の家?」
意味が解らず繰り返した私に、真翔さんは力強く頷いた。
「二人をこのままここには置いていけない」
「そんなこと」
さすがに真翔さんのうちに転がり込むなどできる訳ない。
私は慌てて言葉を発したが、真翔さんは断固として意見を変えることはしなかった。