一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
なかなか来ない私を心配したのか、真翔さんがもう一度顔を出した。
「咲綾?」
その私の戸惑いに気づかれたのか、真翔さんが苦笑する。
「咲綾って、子供もいるのになんか慣れてないよね」
そうだ、離婚をしたといってあるのだから、当然旦那だった人と一緒に住んでいたと思っているだろう。
こんなに、いろいろと戸惑う私を疑問に思うのも当然だ。
私の返事を聞くことなく、真翔さんは「早くおいで」そう言うと私に微笑む。
真翔さんについて行くと、扉の向こうはかなり広いリビングで、大きな窓の外には東京の夜景が広がっていた。
真由はその風景にくぎ付けだった。