一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
あの日以来飲んでいないお酒は、思ったより少しの量で回る気がして私は飲むのを止めた。
「もうやめておきます。さすがに真由の前では酔えないので」
そう言って真翔さんを見れば、真翔さんは少し考えるような表情を見せた。
「じゃあ、今度は寝た後にしよう」
真由がとあえて言わなかったが、経験値の低い私でもわかる、真翔さんの色気を含んだ瞳に私はドキっとして動きを止めた。
どういうつもりでこの人は私にこんなことを言っているのだろう?
やはりあの時と同じで、女癖が悪いのだろうか。
「どうしてそんなセリフを……」
小さく呟いた私に、真翔さんはその答えをいうことはなく、違う言葉を口にした。