一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
さっきは真翔さんに、あんなことを言ったものの、思った以上に私はお酒が回っていたようだった。
なぜか少し楽しくなって、私はくすくすと笑っていた。

「ママ、何かたのしいの?」
真由が不思議そうに声を掛ける。

「咲綾、もしかして」
真翔さんが私をジッと見るので、その楽しい気持ちのまま私は真翔さんに微笑みかけた。

「いつもありがとうございます」
自分でも何を言っているの? と思うも、私はふわふわしたまま食器を片付けようと立ち上がった。

「咲綾、こっち」
そんな私に、真翔さんは立ち上がると私をソファーへと促す。

「真翔さん?」
意味が解らず問いかけると、真翔さんは真由に声を掛けた。

「真由ちゃん、今日は俺と寝ようか。ママちょっと体調が悪いみたいだ」
「うん、真由。まなくんでいいよ」
二人で勝手に話が進んでいて、私は慌てて立ち上がる。
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