一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「美味しい」
そう呟き、テレビを付ければ、少し前に話題になっていた映画が映し出される。
リラックスしてしまい、私は膝を抱えてソファーでそれを見ていた。
こんなゆっくりとした気分でお酒を飲み、映画をみることなどなかったな……。
映画に集中していたところで、横に気配を感じ私はその方をみた。
「真由ちゃんぐっすりだよ」
真翔さんの柔らかな微笑みに、私も笑顔で「ありがとうございます」と答えた。
「結構飲んだ?」
真翔さんは私の前にるワインの瓶を手にすると私を見る。
「そんなことはないですよ。まだまだ全然飲めます」
そういう私を見て真翔さんは、クスリと笑みを漏らすとキッチンへ行ってしまった。
真剣に映画を見ていると、悠人さんは自分のビールとお皿にはチーズや生ハムを持って戻ってきた。