一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「真由。もう少しだけ寝かせて……」
隣の真由に向かって言いながら、私はシーツを引っ張るも、いつもぴったりとくっついている真由を感じられれず、私はパチッと目を開けた。

「真由?」
起き上がって隣を見ると、真由はいなくて私は慌てて起き上がるとリビングへと向かう。

かなりの勢いで私はリビングの扉を開けると、きょとんとしたふたりの視線とぶつかった。

あ……。そこでようやく状況がわかり私は動きを止めた。

「おねぼうママおはよう」
にこにこと笑いながら、ダイニングテーブルに座り、パンを頬張る真由に私は唖然としながら「おはよう」とつぶやいた。
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