一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「真由もいますし、もうこんなことがないように息子さんを注意してみてもらえるのならもういです」
正直なところ、もうあの人に会いたくない。
それが本音だった。
「そうか、わかった。そう伝える」
真翔さんもそれ以上言うことなく、グラスを手に取った。
そんな真翔さんに、私はキュッと気合を入れると言葉を発する。
「じゃあ、もう私はここにいる必要はなくなったてことですね」
ずっといつかこのセリフを言わなければと思っていた私は、意外にもすんなりと言葉がでたことに驚きつつ、真翔さんに頭を下げる。
「お世話になりました。いくら部下だからってこんなに長くお世話になり感謝しかありません」
「咲綾……」
何かを言おうとしたのか、真翔さんは言葉を止めると思案する表情を浮かべる。