一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
話す内容を考えていた私だったが、まさか、まさか、真翔さんからその言葉を聞くことなど全く想像していなくて、完全に頭も体も停止する。
そんな私に、真翔さんも確信をしたのだろう。
「やっぱり……」
その言葉から、真翔さんがどういう気持ちでその言葉を言ったのかわからなかった。
少しして、背中に冷たい汗が流れ落ちる。
どうして? いつから気づいていたの?
なんで言ってくれなかったの?
真由をどんなつもりで見てたの?
そして、どうしてあの時、あんなことをしたの?
混乱する頭で、そっと真翔さんを見ると次の言葉に私は真っ白になる。
「あの頃遊んでいた奴が真由ちゃんの父親?」
「な……にそれ……」
まともに言葉がでたかもわからなかった。
その言葉が信じられなくて、頭に血がのぼる。