一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
そんな私に副社長はなぜか急に頭を下げる。
「副社長!」
「本当にありがとう、そして兄として謝罪したい。真翔が申し訳なかった」
そのセリフに私は今度は洗う手を止めて、慌てて副社長に声を掛ける。
「頭をあげてください。真翔さんが悪いわけではありません」
私の言葉に副社長はリビングのおもちゃを片付けている真翔さんに視線を向けた。

「もう知っていると思うけど、俺達兄弟はいろいろあってお互い仕事に没頭していてね。俺には礼華と亜里沙がいるようになって、大切な場所を見つけたけど、真翔はさらに仕事に没頭するようになった。でも、最近よく笑うし、自然体でいるアイツを初めて見た気がする。それもみんな咲綾ちゃんと真由ちゃんのおかげだと思う」
そんな風に言ってもらえると思っていなかった私は、嬉しくて泣きそうになり、そんな自分をごまかす様に声を発した。

「そんな、私こそ勝手に申し訳なかっと思ってます」
「そんなことはない。これはすべて真翔が悪い。これからは俺たちのことも頼って」
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