一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「咲綾、どうしたらもう一度俺を見てくれる?」
組み敷かれたままの状態で、真翔さんは私の瞳をジッと見つめると絞り出すように声を発した。
「どういうこと……?」
訳が分からず問いかけると、真翔さんはギュッと目をつむった。
「真由の父親というポジションを利用して、強引だったかもしれない。でも、どんなことをしても、俺は咲綾を手に入れたかった。それは無理なことだった? やっぱり俺のことは許せない?」
何を言っているの?許せない?
とっくに許してる。
どうしてそんなことを聞くの?
「だって、真翔さんは真由の父親の責任を取ろうとしてるんでしょ? そんなの、そんなの辛すぎるじゃない」
意味が解らなかった私は、必死に訴えかけた。
その私の言葉に、真翔さんは驚いたように目を見開く。