一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「それ持って。じゃあ兄貴、またチャイルドシートは返しに来る」
「ああ、使っていないやつだから大丈夫だ」
副社長の言葉に、またもや専務が送ってくれることが分かり、私は声を掛けようとして止めた。
きっとそれをいうことは、専務をいらださせるだけかもしれない。
甘え慣れていない私としては、なんだか落ち着かない気分でもう歩き出した専務の背中を見た。
そしてハッとして副社長たちに向き合った。
「本当にお世話になりました」
「またおいで。今日は本当にありがとう」
副社長の言葉に私は胸がいっぱいで、二人にもう一度頭を下げると、専務と真由を追いかけた。
いつの間にか、あの高級車の後部座席にはチャイルドシートが付けられていて、私と真由はそこへと乗り込んだ。