一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
チラリと運転手さんに目を向けると、ニコリと微笑まれる。
『真由ちゃんの為にも、礼華ちゃんのためにも、きちんと家まで送ってもらって』
今度はクスクスと専務の笑い声が聞こえ、私は大きく息をはいた。
「ありがとうございます。ではお疲れ様です」
私は立ち上がりながら、パソコンを落とすと荷物をまとめる。
『ああ、お疲れ様』
まだ笑っている様な声音の専務に、私はキュッと唇を噛んだ。
「専務……。専務こそ無理はしないでください」
少し恥ずかしくなり、私はすぐに「失礼します」と続けて通話終了のボタンをおした。
その後、運転手さんは、会社から礼華さんの家、そして自宅へと迅速に送ってくれた。
真由は案の定、車の中で眠ってしまい、私は小声でお礼を言うと家へと戻った。