余命2ヶ月の少女は総長と恋に落ちる
ゴォォと火の音が聞こえるなか、
急に止まった火の音のせいで沈黙が流れた。
あぁ、もうついに…ー
おじさんが何かを言って、その"ハコ"を
運び出してきた。
「……っ、あ」
もう、会えない。
見られない。
愛する彼女は、もういない。
おじさんが箱を開いた。
『こちらが、ーー骨ですね…』
今俺が眺めるこの白いものは、
紛れもなく、透花である。
…だけどやっぱり、胸が締め付けられた。
上がらない足を必死に上げて、墓に行った。
骨を埋葬してそっとそっと、目を瞑った。
「(透花、骨の一部を俺が持っていてもいい?
もし透花と話してたらわたしを忘れてもらわなくちゃ困るからダメっていうだろうな。
忘れられなくても、前に進めなくても俺はいいから透花といたい。)」
"遺骨を入れたペンダント"
それは、永遠に俺の首元にかかっているはずの透花の形見。
「(また来るな、じゃあな)」