余命2ヶ月の少女は総長と恋に落ちる
「なに?」
平然を装って、肩を押した。
…びくともしない。
男の力というものを思い知った様な。
「ね、透花。生きるって割と楽しいんだぜ」
そう言い終わったと同時に、段々と顔が近づいてきて唇と唇が触れた。
わざとらしく、リップ音を立てて何度も何度も重ねられる。
声を荒げる暇もなく激しく。
「透花、口開けて」
っ、開けたくないのに息ができなくて。
口を開けてはぁはぁ息を切らしているうちに
口の中に舌が入り込んできた。
「んぁ…やっ、」
慣れたように、蒼野は舌を絡み合わせる。
感じたことのない気持ちよさがわたしを襲った。
「透花、顔赤くなった。」
蒼野はニヤッと笑ってそう言った。
…んなわけない。
急いでキャリーケースから鏡を取り出して見てみると。
そこには見たことのないくらいに頬が染まったわたしがいた。
「な、んで…」
「体は正直なんだよ」
「付き合う気になった?」
「…馬鹿馬鹿しい」
蒼野を無理矢理追い出すと、ドアを背に
崩れ落ちた。
「…意味わかんない」
なんであんな奴に顔赤くしてんの。