愛は惜しみなく与う⑤
教えてくれたのは杏で、杏に教わった通りに作ってるけど、杏は作る人によって味は変わると言った


「食べるのも好きだったけど、こんなに喜んでくれるんだって、単純に嬉しくて」

『……誰に教わった?』

「女の子です。光を見せてくれる人で」

俺は何を言ってるんだろう。
急にこんなこと言う奴ひくよな。黙って聞いてくれるから凄く普通に話してしまった

でも真剣に聞いてくれた


『よく一緒にきてる、金髪の子か』

「え?」

『お前ら目立つんだ。それに俺は料理を提供する客の顔は覚えてる』


そうか、よく食べにきてるのも知ってくれてたのか。凄いな


『魚介のペスカトーレ』

「え?」

『お前いつも最近それ食ってるだろ』

「は、はい」

『なんでだ?前まで色々なの食べてたろ』

「それは…杏が…その子がそのパスタが好きだから。少しでも似せて作ってあげれないかなって思ってて」

『ふん。でどうだ?真似できたか?』


全然。似ても似つかない。美味しいと言ってくれるけど、違うんだよな
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