愛は惜しみなく与う⑤
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「桜さん、どうしたの?桜さんから電話なんて珍しいね」


杏ちゃんが実家に帰って、皆んな無気力の中、響が外に出た。
俺も暇だなーって思ってたら電話がなる。

女の子と連絡を取らなくなってから、携帯は二台持ちを辞めた。

連絡が来るのは烈火の事くらいになった。


だけど1人だけ


桜さんの番号だけは、携帯に残して移動させた。
初めてプライベートの携帯に杏ちゃん以外の女の子の番号を登録した。


桜さんは、他の女の子とは違う、不思議な人だったから。


そんな桜さんから電話。珍しすぎるっていうか初めてかもしれない。


いつも家に泊めてもらうときは、俺から連絡してたから


電話に出てみると桜さんは走ってるのか、電話の向こうで息が切れている。
どうしたんだろ?


「もしもし?どうかしたの?」

『あ、慧くん!ご、ごめんさい。頼れる人がいなくて』

「…何かあった?」

『最近同じ男の人が家の前にいるの。それで…今日学校から帰ったら、私の部屋の…はぁはぁ窓を覗いてて…』


突然の電話で、なかなか重い話に、少し固まってしまう
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