愛は惜しみなく与う⑤
「え、慧くん。そ、その人」

「こいつじゃない?桜さんのこと知ってるみたいだし」

「…え?もしかして、関山くん?」


知ってるのか。フードを深く被ってて誰だか分からなかったらしいけど。
知り合いがどうして…


「桜ちゃんが好きだ。好きなんだ…怖がらせてごめん」


……えっと、目の前での突然の告白

俺、普通に邪魔だよね?

シクシクと泣いてしまった関山くん。ちょっと好きすぎて行動がエスカレートしただけかな

でもまぁ


「好きなら怖がらせちゃダメじゃん。好きな子を守るのが男の役目でしょ。君のやってることは、その真逆だよ」


そういうと、すみませんと謝られる始末。

俺は邪魔っぽいから離れていよう。スッとその場を動こうとしたけど、桜さんに服を掴まれた


そうか
怖いよね


「ごめんなさい、あたし関山くんの気持ちには答えられない」


桜さんがハッキリそう伝えると、関山くんはもう一度謝って帰っていった。
ふぅ

「無事で何より」


震えていた桜さんを見ると、少し目が潤んでいた。怖かったよね
最近杏ちゃんを見てるからさ、女の子が怖がるポイントがズレて来てたけど

これが普通だよね
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