浅葱色の約束。

誓い





「あっつ…!うわっ!」


「ちょ…!朔太郎…!」



ガッシャーンッ!!!


廊下のど真ん中、4つの湯呑みをひっくり返した朔太郎に巻き込まれたのはもちろん私。

幸い割れなかったものの、お茶は煎れ直し。



「お前、やっぱりすごいんやなぁ」


「お茶煎れるくらい誰にでも出来ると思うなぁ…」


「…ほんまか」


「ふふ、でも僕も最初は出来なかったんだ」



袴がびしょびしょになったとしても、とりあえず先にお茶を煎れ直さなくては。

今頃近藤さん達は待ちくたびれて喉がカラ
カラになってるはずだから。


朔太郎はそれまで着ていた上質な着物から私と似たような袴に変わって。

最初は履き慣れないようだったけど、それでもいつの間にかこっちのが動きやすいと呑気に笑ってるくらいだ。



「このあと風呂入らなきゃやな」


「だったら先入ってきて朔太郎。これは僕が運んどくから」


「いいわ、俺も一応小姓やし。それに風呂ならあとで男同士一緒に入ればいいやん?」



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