パンデミック.新形コロナウイルス
あかりがどこか控えめで、凛とした大人の美しさと可愛らしさを備えている一方で、夏美ちゃんはニコルと同じような少し気の強そうなギャルっぽい響きがあり、あのミスタードーナツのCMの女の子の声にそっくりだった。その独特の雰囲気がどうしようもなく僕の気を引き、すっかり気に入ってしまっていた。
僕は泣き疲れて少し落ち着いた夏美ちゃんの手を取り、病院の中にあるミスタードーナツへと連れて行った。甘い香りが漂う店内で、ふたり並んでドーナツを口プッシュしながら、僕はふと彼女を見つめて言った。
「ねえ、君ってさ、ミスタードーナツのCMの女の子にすごく声が似てるんだよ」
そして、すぐ隣にいるニコルちゃんの方へと視線をやりながら続ける。
「しかも、隣には藤田ニコルちゃんもいる。この両方の声の女の子が揃うなんて、ちょっとすごいことだと思わないか? だから、そんなに縮こまらなくていい。もっと自分に自信を持った方がいいよ」
傷だらけで、適当につけられた名前を背負って怯えていた彼女に、少しでも笑顔を取り戻してほしくて、僕はまっすぐにそう告げた。夏美ちゃんは驚いたように目を丸くし、それから少し照れくさそうにドーナツの箱に視線を落とした。
僕は泣き疲れて少し落ち着いた夏美ちゃんの手を取り、病院の中にあるミスタードーナツへと連れて行った。甘い香りが漂う店内で、ふたり並んでドーナツを口プッシュしながら、僕はふと彼女を見つめて言った。
「ねえ、君ってさ、ミスタードーナツのCMの女の子にすごく声が似てるんだよ」
そして、すぐ隣にいるニコルちゃんの方へと視線をやりながら続ける。
「しかも、隣には藤田ニコルちゃんもいる。この両方の声の女の子が揃うなんて、ちょっとすごいことだと思わないか? だから、そんなに縮こまらなくていい。もっと自分に自信を持った方がいいよ」
傷だらけで、適当につけられた名前を背負って怯えていた彼女に、少しでも笑顔を取り戻してほしくて、僕はまっすぐにそう告げた。夏美ちゃんは驚いたように目を丸くし、それから少し照れくさそうにドーナツの箱に視線を落とした。