パンデミック.新形コロナウイルス
静まり返る病室の空気に、さらに新たな足音が重なった。
ふと振り返ると、そこにはるかちゃんと、レントゲンの先生が並んで入ってきた。
「次は、この人たちの結婚式をやります!」
キム牧師の声が病室に響き渡ると、場内はさらなる熱気と歓声に包まれた。元気士と付き合っているはるかちゃんと、レントゲンの先生のカップルも一緒に、この病院の一角で合同結婚式が執り行われることになったのだ。
世間の常識や形式なんて、この空間の前では何の壁にもならない。
祝福の輪がさらに広がり、僕たちは再び声を合わせた。今度は先ほどとはまた違う、力強くも温かい別の賛美歌を全員で歌い上げる。
音程なんて揃っていなくてもいい。消毒液の匂いが漂うこの狭い病室が、いまや世界で一番熱く、魂が結ばれる聖堂へと変わっていく。それぞれの傷や歪みを抱えた者同士が、互いの存在をまっすぐに認め合い、祝福し合う――その圧倒的な熱量のなかで、僕たちの合同結婚式は最高潮の盛り上がりを見せていった。
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