パンデミック.新形コロナウイルス
合同結婚式の熱気がさらに高まる中、思ってもみなかった来訪者たちが病室の扉を押し開けて現れた。
なんと、病院の地下深くにあるはずの隠された空間から、本物のミッキーマウスと、人間の何倍もあるでっかい猫がやってきたのだ。現実離れしたその光景に誰も驚くことはなく、むしろその場に完璧に溶け込んでいた。
でっかい猫は、嬉しさや感動を抑えきれないのか、わーわー、にゃーにゃーと声を上げて大粒の涙を流しながら、この祝福の賛美に加わった。
そして、式場に響き渡る声で歌い継がれていったのは、「オ・ト・プレシ(オー・プレシャス)」や、「君は愛されるために生まれてきた」といった名曲たちだった。
誰もが傷や歪みを抱え、世間からは見捨てられそうな者たちが、この地下の秘密と病院の熱気の中で、お互いの存在のすべてを肯定し合うように、その歌声を力いっぱい響かせた。
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