パンデミック.新形コロナウイルス
夜の屋上に冷たい風が吹き抜ける中、僕たちがこうして夜更けに外へ集まるのには、この病院ならではの絶対的な理由があった。
この病院にいる患者たちは、誰もが体が弱く、免疫力も体力も著しく削られている。もし夏の激しい炎天下の昼間に外へ出ようものなら、それだけで体力を奪い尽くされ、病状が一気に悪化してしまう。
なかでも、あかりをはじめとする一部の患者たちは、太陽の光を一切浴びることができない「XP(色素性乾皮症)」を抱えていた。紫外線を受ければ皮膚や神経に深刻なダメージを受けるため、彼らは決して昼間の太陽の下に出ることができない。
だからこそ、この病院では夜になると患者たちがこぞって外の空気を吸いに、屋上へと上がってくるのが一つの習慣、そして流行となっていた。
太陽の光を奪われた者たちにとって、月の光だけが許された唯一の救いであり、こうして夜風に吹かれながら星を眺めることだけが、外の世界と繋がれる唯一の時間だったのだ。
この病院にいる患者たちは、誰もが体が弱く、免疫力も体力も著しく削られている。もし夏の激しい炎天下の昼間に外へ出ようものなら、それだけで体力を奪い尽くされ、病状が一気に悪化してしまう。
なかでも、あかりをはじめとする一部の患者たちは、太陽の光を一切浴びることができない「XP(色素性乾皮症)」を抱えていた。紫外線を受ければ皮膚や神経に深刻なダメージを受けるため、彼らは決して昼間の太陽の下に出ることができない。
だからこそ、この病院では夜になると患者たちがこぞって外の空気を吸いに、屋上へと上がってくるのが一つの習慣、そして流行となっていた。
太陽の光を奪われた者たちにとって、月の光だけが許された唯一の救いであり、こうして夜風に吹かれながら星を眺めることだけが、外の世界と繋がれる唯一の時間だったのだ。