パンデミック.新形コロナウイルス
海が一望できる、この一番上の階の明るい病室。窓の外には、さっきまで僕たちが過ごしたあの美しい夜の海と、朝を迎えようとする空が広がっていた。
あかりは名残惜しそうにその窓の外を見つめながら、ぽつりと呟いた。
「海が見える、この一番上の階の病室に入院したかったな……」
僕はその言葉に胸を突かれながらも、優しくうなずいた。
「そうだよね……」
現実を見れば、太陽の光を完全に遮断しなければならないあかりたちの病室は、どうしても地下や日光の届かない奥まった場所にならざるを得ない。
「まあ、うん……地下に戻るしかないけどさ」
僕は少し切なさを押し殺しながら笑ってみせた。
「うん、地下に戻るしかないねって言って、エレベーターのボタンを押した」
その小さな金属のボタンがカチッと音を立てる。
すると、ここまで一緒に歩いてきてくれたでっかい猫が、まるで僕たちを慰めるように「にゃあ」と優しく鳴いた。
さらに、夏美ちゃんやニコルちゃんたちも、あかりの肩にそっと手を置きながら、温かく微笑みかけた。
「そうだね、今はまだ地下に戻らなきゃいけないかもしれないけど……でもね、病気をしっかり治すために、また一緒に地下に戻ろうね」
彼女たちの言葉には、少しの絶望もなく、未来へ向かう確かな希望と優しさが満ちていていた。
冷たいはずの地下の病室も、この仲間たちと一緒なら、きっと温かな光で満たされた場所に変わるはずだ。
僕たちはエレベーターの扉が開くのを待ちながら、静かに、けれど前を向いて手をつないだ。
あかりは名残惜しそうにその窓の外を見つめながら、ぽつりと呟いた。
「海が見える、この一番上の階の病室に入院したかったな……」
僕はその言葉に胸を突かれながらも、優しくうなずいた。
「そうだよね……」
現実を見れば、太陽の光を完全に遮断しなければならないあかりたちの病室は、どうしても地下や日光の届かない奥まった場所にならざるを得ない。
「まあ、うん……地下に戻るしかないけどさ」
僕は少し切なさを押し殺しながら笑ってみせた。
「うん、地下に戻るしかないねって言って、エレベーターのボタンを押した」
その小さな金属のボタンがカチッと音を立てる。
すると、ここまで一緒に歩いてきてくれたでっかい猫が、まるで僕たちを慰めるように「にゃあ」と優しく鳴いた。
さらに、夏美ちゃんやニコルちゃんたちも、あかりの肩にそっと手を置きながら、温かく微笑みかけた。
「そうだね、今はまだ地下に戻らなきゃいけないかもしれないけど……でもね、病気をしっかり治すために、また一緒に地下に戻ろうね」
彼女たちの言葉には、少しの絶望もなく、未来へ向かう確かな希望と優しさが満ちていていた。
冷たいはずの地下の病室も、この仲間たちと一緒なら、きっと温かな光で満たされた場所に変わるはずだ。
僕たちはエレベーターの扉が開くのを待ちながら、静かに、けれど前を向いて手をつないだ。