先輩、恋愛はちょっと待ってください!!2
エレベーターのドアが閉まって幸野さんがいなくなった刹那、私は真っ赤な顔を両手で覆い、「恋なんてしばらくいいのに〜……」と呟いてしまった。
ゆりりんを借りて、私は階段を使って六階に戻る。早く幸野さんに渡さなきゃ!
六階のナースステーションを覗くと、幸野さんはいなかった。病室の方かな?私は幸野さんを探して病室を見て歩いていく。
その時、ある病室の前で幸野さんの声が聞こえてきた。その声に私は立ち止まる。
「じゃあ今から、清拭の仕方を教えます」
幸野さんは新人の看護師さんたちを集め、清拭を教えている最中だった。清拭とは、体を起こすことができない患者さんの体をタオルで拭くこと。マッサージ効果もあって血行がよくなったりするんだよね。
「幸野さ〜ん!力加減がわかりませ〜ん!教えてくださ〜い!」
幸野さんが一通り清拭の流れを説明し、実際にやった後に新人の看護師さんにもさせている。でも、一分もしないうちにある女性看護師さんが幸野さんを呼び始めた。その人は健康診断の時に一番印象に残っている人だ。
ゆりりんを借りて、私は階段を使って六階に戻る。早く幸野さんに渡さなきゃ!
六階のナースステーションを覗くと、幸野さんはいなかった。病室の方かな?私は幸野さんを探して病室を見て歩いていく。
その時、ある病室の前で幸野さんの声が聞こえてきた。その声に私は立ち止まる。
「じゃあ今から、清拭の仕方を教えます」
幸野さんは新人の看護師さんたちを集め、清拭を教えている最中だった。清拭とは、体を起こすことができない患者さんの体をタオルで拭くこと。マッサージ効果もあって血行がよくなったりするんだよね。
「幸野さ〜ん!力加減がわかりませ〜ん!教えてくださ〜い!」
幸野さんが一通り清拭の流れを説明し、実際にやった後に新人の看護師さんにもさせている。でも、一分もしないうちにある女性看護師さんが幸野さんを呼び始めた。その人は健康診断の時に一番印象に残っている人だ。