もう誰かを愛せはしない
「私はライハといない時はいつも寂しいよ」

「今日は恐いくらい素直だな」



礼羽はゴホンっと咳払いすると、繋いでいる手に力を込めた。


礼羽のぬくもりが広がる。




「あっ、そうだ。ライハは医者になりたいの?」

「何だよ、いきなり」

「私、自分が思ってるよりライハの事知らないなぁって思って」



今まで彼女はいたのか

何で私と付き合おうと思ったのか

家族は何人なのか



別に聞かなくてもいいようなことだけど、礼羽の事は全部知りたい。



誰よりも礼羽の事を知って礼羽のすべてになりたいんだよ。




そう思う私は欲張りかな?

礼羽はそう想ってはくれてないのかな?
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