裏はないちもんめ〜禁じられた少女たちの遊び〜
 外から校舎を見たときは、たしかに人はいなかったはず。


 もちろん、ざっと見ただけだから確実にいないとは言い切れないけど、そもそも夏休みの校舎に用がある人があたし以外にいるのだろうか?


 あたしの学校では七不思議みたいなものは聞いたことがなかったけど、聞いたことがない=存在しないの方程式は成り立たない。


 誰もいない校舎に響く足音。嫌でも超常現象的なナニカを想像してしまう。


 意を決して、あたしは音が聞こえた方向にある3年生の教室へと足を向けた。


「――っ!」
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