青は奇跡
「……っ!」
危うく燦の背中に顔から突っ込むところだったがすんでのところで回避した。
「千鶴」
「ん?」
「これを見せたかったんだよ」
そう言ってわたしの前から横に移動し、再び手を繋ぎ直した。
「……う、わぁ」
思わず声が漏れた。
何も考えられないくらいに綺麗な光景が視界いっぱいに広がっていたのだ。
明るい時も良かったけれど、日が沈んでからはより暖かみがある気がする。
色とりどりのライトが灯されており、お店から漏れるオレンジやほのかな赤が優しく夜を包んでいる。
だけど、なんと言っても目の前にある大きなクリスマスツリー。
カラフルでありながら暖かい、幸せをそのまま色にしたような、今まで見たことのないツリーだった。
「な、綺麗だろ?
これを一緒に見たかったんだ」
「……え」